皆さんは『腸重積』という病名を聞いたことがあるでしょうか・・・?
この病気は、生後4か月ごろから2歳くらいまでの子供に多くみられる病気で、
突然、腸の一部が腸中に入り込み、めり込んだ腸が締め付けられ、
腸の血行障害や通過障害を起こす病気で、時間の経過により、めり込んだ部分が壊死を起こします。
原因はまだよくわかっていないのですが、腸重積の子供からは、風邪の症状となる【アデノウィルス】や
下痢の原因となる【ロタウィルス】等が検出されることから、これらのウィルスが原因ではないかとも
考えられています。
症状としては、激しい腹痛が起こり、突然にひきつけのように泣き、時として
嘔吐・顔面蒼白等の症状がみられる場合もあります。
ところがこの痛みが数分で治まるため、しばらくすると何事もなかったかのように
泣き止んでしまうのですが、この痛みは数分置きに繰り返されます。
また、血便が出るため、はじめは微量の血液が便に混ざる程度ですが、徐々に血液の量が
増える為、ケチャップのような血便がみられる場合もあります。
治療法としては、発病後24時間以内であれば肛門から造影剤や空気を注入する高圧浣腸をすることで
ほとんどの場合治すことができます。発病後24時間以上たっていたり、重症の場合などは手術を必要とします。
傾向として10人に1人の割合で、一度腸重積にかかったことのある子供さんは再発するといわれます。
腸重積はとにかく早期発見・早期治療が必要ですので、腹痛を訴えるときに
通常とは異なる痛みや、繰り返し泣いたりするようであれば、直ぐに病院へ連れていく
ようにしてください。